【非デザイナー向け】知っておきたいWeb・IT用語解説

自社のホームページ・Webサイトをリニューアルしたり改善したりする際に、Webデザイナーやエンジニアと言葉を交わす機会があるかと思います。そこで発生するのが「用語が分からない問題」です。打ち合わせでよく分からない専門用語が飛び交い、意味を聞こうにも次から次へと横文字が並んでしまって……という経験、ありませんか?
今回はホームページ・Webサイト制作を検討されている方、あるいはIT企業と仕事をする機会のある方に向けて、よく耳にするWeb・IT用語を解説していきます。専門用語の多いIT業界ですが、基本的な用語を押さえておくだけでもコミュニケーションがスムーズになります。ぜひ、このコラムを参考に、Web・IT用語への理解を深めてください。

Webサイト基本編

まずは、Webサイトに関する基本的な用語から見ていきましょう。

  1. ドメイン

    ドメインとは、インターネット上の住所のようなものです。例えば、「www.example.com」というのがドメインにあたります。ドメインはウェブサイトの信頼性や見つけやすさに影響します。自社名や提供するサービス名を含めるのが一般的で、取得には年間費用がかかります。

  2. ホスティング

    ホスティングは、ウェブサイトのデータを保存し、インターネットに公開するためのサービスです。レンタルサーバーとも呼ばれ、ウェブサイトを24時間365日アクセス可能な状態に保ちます。月額や年額で利用料を支払います。

  3. CMS(コンテンツ管理システム)

    CMSは、ウェブサイトのコンテンツを簡単に更新・管理できるシステムです。WordPressが有名なCMSの一つで、プログラミングの知識がなくても、記事の投稿や編集が可能です。ブログやニュースサイトによく使われます。

  4. レスポンシブデザイン

    レスポンシブデザインは、様々な画面サイズに自動的に対応するウェブデザインの手法です。スマートフォン、タブレット、PCなど、どの端末でも見やすく表示されます。別々のサイトを作る必要がないため、管理が楽になり、Googleの検索順位にも良い影響があるとされています。

  5. SSL証明書

    SSL証明書は、ウェブサイトとユーザー間の通信を暗号化するためのセキュリティ技術です。URLが「https://」から始まるサイトはSSL証明書を導入しています。個人情報やクレジットカード情報を扱うサイトでは必須で、Googleの検索順位向上にも寄与します。

デジタルマーケティング編

次に、デジタルマーケティングでよく使われる用語を解説します。

  1. SEO(検索エンジン最適化)

    SEOは、検索エンジンでの表示順位を向上させるための施策です。Googleなどの検索結果で上位に表示されやすくなります。キーワード選定、コンテンツ作成、サイト構造の最適化などが含まれ、長期的な取り組みが必要ですが、効果は持続的です。

  2. PPC広告(クリック課金型広告)

    PPC広告は、広告がクリックされた時のみ費用が発生する広告モデルです。Google広告(旧Google AdWords)やFacebook広告が代表的で、予算管理がしやすく、即効性があります。キーワードやターゲット設定が重要です。

  3. コンバージョン

    コンバージョンは、ウェブサイト上で設定した目標が達成されることを指します。商品購入、資料請求、会員登録などが典型的な例です。コンバージョン率=(コンバージョン数÷訪問者数)×100で計算し、マーケティング施策の効果を測る重要な指標です。

  4. リターゲティング広告

    リターゲティング広告は、過去にサイトを訪れたユーザーに再度広告を表示する手法です。ユーザーの興味・関心に基づいて広告を出すため、効果が高いとされています。購入を迷っているユーザーの背中を押す効果がありますが、プライバシーに配慮した設定が必要です。

  5. アクセス解析

    アクセス解析は、ウェブサイトの訪問者データを収集・分析することです。Google Analyticsが代表的なツールで、訪問者数、滞在時間、流入元などの情報が分かります。データに基づいてサイトの改善や戦略立案ができます。

Web制作プロセス編

Web制作の打ち合わせや進行中によく耳にする用語を解説します。

  1. サイトマップ

    サイトマップは、Webサイトの構造を図式化したものです。サイト内のページの階層構造や関連性を視覚的に表現し、サイトの全体像を把握するのに役立ちます。制作の初期段階で作成され、コンテンツの整理やナビゲーションの設計に活用されます。

  2. ワイヤーフレーム

    ワイヤーフレームは、Webページのレイアウトや機能を簡略化して図示したものです。デザインの細部や色などは省略し、コンテンツの配置や機能の位置関係を示します。サイトの使いやすさや情報の優先順位を検討する際に重要で、デザイン作業の前段階で作成されます。

  3. モックアップ

    モックアップは、実際のデザインに近い形で作成された視覚的なプロトタイプです。ワイヤーフレームよりも詳細で、色やフォント、画像などが含まれます。クライアントにデザインのイメージを伝えたり、細かな調整を行ったりする際に使用されます。

  4. ペルソナ

    ペルソナは、サイトの想定ユーザーを具体的に人物像として設定したものです。年齢、職業、趣味、行動パターンなどを詳細に設定し、ユーザー中心の設計を行うために活用します。ペルソナを基にサイトの機能やデザインを検討することで、ターゲットユーザーにより適したサイトを作ることができます。

  5. UX(ユーザーエクスペリエンス)

    UXは、ユーザーがWebサイトやアプリケーションを利用する際の総合的な体験を指します。使いやすさだけでなく、有用性、効率性、感情的な満足度なども含まれます。優れたUXデザインは、ユーザーの満足度を高め、リピート率の向上やコンバージョン率の改善につながります。

まとめ

以上、簡単にWeb・IT用語の基本的な解説でした。これらの用語を理解することで、Web制作やアプリ開発のプロジェクトにおいて、より良いコミュニケーションが取れるようになるでしょう。IT業界の専門家と話す際に、基本的な用語が分かっているだけでも議論や意思決定がスムーズになります。

そして何より、分からない言葉が出てきたら「分かりません!」と言いましょう!私たちも何もマウントを取りたくて小難しい専門用語をバンバン出してしまう訳ではありません。一声かけていただければ喜んで説明します!(もちろん私たちも柔らかい言葉でご説明することを心がけます!)
この記事が皆さんのWeb・IT理解の第一歩となれば幸いです。

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